2015年5月25日(月)晴れ

 目覚めたら10時過ぎだった。
 朝食は,昨晩の残りもの。
 風呂に入る。
 風呂掃除。
 昼食も,昨晩の残り物。
 サラダと味噌汁が余った。
 トイレ掃除をする。
 部屋の掃除をする。
 いろいろ動かして,それなりに。
 汗だくになってしまったので,シャワーを浴びる。
 着替えて,玄関を出たところで事件。
 床に転がる大きな黒い塊。
 よく見ればハトではないか。
 うずくまってじーっとこちらを見ている。
 我が家の玄関先は,下の階から階段を上がった奥まったところにある。
 ある意味建物の内部なので鳥が入り込んでくることはまずないのだが,過去に玄関先のメーターボックス内にハトが巣を作って騒ぎとなり,隙間を塞いだという例はある。
 何をしているんだこんなところで,キミはここには住めないんだよ,と思ってドアを大きく開いたところ,バサッと羽を広げて下の階に飛んでいった。
 やれやれと外へ出ようとしたところで足が止まった。
 な,なんと,ドアの下がペンキをぶちまけたように真っ赤ではないか!
 あまりの鮮やかな赤と盛り上がって粘性のありそうな様態から即座に血液を思い浮かべるのは,きっと見慣れている人なのである。
 誰かがいたずらしてペンキをまいたのだと思った。
 わざわざ階段登ってきてこんなコトするかなあ,と思ったのだがどうもおかしい。
 10cm×20cmくらいの赤の外側に楓状の模様がいくつか…。
 ハトの足跡ではないか…。
 思わずブルッときたね。
 そういえば,飛び方が弱々しかったような。
 羽根を左右対称に開いてなかった気がする…。
 事故にでも遭ったのか?
 カラスに襲われてここに逃げ込んだのか?
 かわいそうに。
 で,この血糊をどうしたものか。
 水をじゃんじゃん流してもまずいだろうし。
 そもそも時間がない。
 これからの時間帯,家族以外がここまで上がってくることはないはずなので,とりあえずこのまま出かけることにしよう。
 管理人さんに伝えるべきかと思ったが,17時をとうに回っている。
 現地に着いてから,家族にメールした。
 「玄関の外は血の海…」「処理は帰ってからやる」
……
 急いで家を出たのは観劇のためである。
 「嵐が丘
 女房がご招待を受けたのだが,いろいろあって実家にいる。
 急遽私がMさんを誘ったわけである。
 現代劇を見るのは久しぶりだが,なかなかよかった。
 堀北真希ちゃんの顔が小さいのがよくわかったし,山本耕史くんはやたらかっこいい。
 ソニンちゃんの胸の谷間に魅せられたし,なんといっても戸田恵子さんが圧巻である。
 双眼鏡を持って行ってよかった…。
 複雑な話をうまくまとめていると思うが,原作を知らないとよくわからないかもしれない。
 私は「予習」をしていったのでなんとかついて行けたが,急に誘われたMさんはどうだったろう。
 そのあと久しぶりにMさんと飲む。
 といっても彼女は断酒中。
 私はビールに赤ワイン。
 1時間半ほど話す。
 最後にちょっとした相談を受けたのだが,偶々私が知っていた分野だったので,たぶん適切なアドバイスができたと思う。
 「それはキミ,お金をどぶに捨てるようなものだよ。」「やっぱりね。」
 23時過ぎ帰宅。
 駐車場あたりにハトが死んでいないか,廊下はどうか,おっかなびっくりに帰宅したのだが,異変は感じられなかった。
 さて,この血糊である。
 「血糊」と呼ぶにふさわしい状況だと思うのだが,出かけたときよりだいぶ減っている感じがする。
 10cm×20cmと書いた部分がずいぶん薄くなっている。
 足跡などは真っ赤なままである。
 家族に掃除をしたのかと尋ねたが,するわけないといっている。
 何でだろう。
 洗面器に水を汲んで,デッキブラシでこする。
 下の階にどんどん流れてもまずいので,少量を流して,ひたすらブラシでこする。
 だいぶきれいになったようである。
 あすまた見ることにしよう。
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