平成29年1月16日(月) 晴れ

 この日は,朝から歌舞伎である。
 気分転換にちょうど良い。
 
 市川右近改め
 三代目 市川右團次 襲名披露
 二代目 市川右近 初舞台
 壽新春大歌舞伎
 「通し狂言 雙生隅田川
 
 珍しくイヤホンガイドを借りたので,話の流れがよく分かった。
 わかったと言っても,歌舞伎らしいびっくりのストーリーだけどね。
 早替わりあり,だんまりあり,宙乗りあり,大水ありの大サービスだ。
 
 二代目市川右近がかわいい。
 あれだけの膨大なセリフをあの年齢でよく覚えるものだ。
 あと,海老蔵登場での拍手が一段と大きかったのが印象的。
 凛々しさが目立ったな。
 
 女房は幕間に某番頭さんとあいさつ。
 先月の講演会以来らしい。
 
 ホテルの地下で遅い昼食。
 幕間には,豆大福ともう一つ甘いものを女房と分け合って食べただけだった。
 歌舞伎と食事で,4万円を超えてしまった。
 女房への遅い誕生日プレゼントである。
 お仏壇の長谷川で,仏壇を見る。
 夕食の献立。
 昼食が16時近かったので,21時頃になってようやく腹が減ってきた。
 インスタントラーメン。キャベツ,ネギ,ハム,ほかに何か入れたかもしれない。
 食べないと言っていた女房も完食。
 ビール少々。
 昼も飲んだしな…。
 
 ところで,歌舞伎を見ていて奴などが膝に三角の形がついた紐のようなものを巻いていて,なんだろうかと疑問に思っていた。
 今調べたところ,「三里紙」とか「三里当て」とかいうものらしい。
 膝の外側に「三里」というツボがあって,そこにしたお灸の跡を隠すためのもの,ということだ。
 当時は,上流階級以外は移動手段として「歩く」しかないわけで,歩けば膝が疲れる,疲れた膝にお灸をすえて疲れをとるということらしい。
 このほかにも,「膝突き」と言って跪くときに土がつかないようにするため,という説もあった。
 どちらにしても,歌舞伎のは実用になりそうもない小さいものが多いので「形」として残しているだけかもしれないね。
 ちなみに,死装束で額につける白い三角のことを「天冠(てんかん・てんがん)」というらしい。
 あれは,まあ私的には不気味なので親父の時にもつけなかった。
 今は幽霊のイメージが強いと思う。
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