平成30年6月19日(火) 晴れ

 9時起床。
 女房の朝食。
 大阪のF君に電話。
 幸いにも,地震の被害は大型の本が枕元に落ちてきたことぐらいだという。
 ただ,寝てたら頭蓋骨陥没ぐらい起こしたかもしれないって。
 高いところに重いものを置くのは地震対策としてはまずいわけだよな。
 お互いの近況などをしばし話す。
 彼とはもう30年近く会っていないのではないかなあ。
 去年出張先の女房を追っかけて大阪に行ったときには,数時間前の連絡だったので彼の都合がつかなかった。
 一緒に福島のI君を訪ねたのが最後だったような気がする。
 新婚当初の我が家に泊まりにきたときは,酔い潰れて床に寝てしまった!我々に代わって皿を洗っていてくれた…。
 いろいろ懐かしい。
 昼食は,ヨーグルトにバナナにレーズン。
 私は,前の晩の味噌汁も。
 15時過ぎ,女房と六月大歌舞伎へ。
 「夏祭浪花鑑」
 一応ネットで予習をして行ったのだが,ストーリーがなかなか飲み込めない。
 いつもこんな風に書いているが,勉強が足りないってことだな。
 前半は,下帯のないことに気づいて慌てて前を隠すなんて滑稽な部分もあって,そのあとの退場のしかたが江戸と上方で違うなんて話は事前に仕入れていたのだが,席が2階の端っこで花道がよく見えなかったのは残念である。
 後半の殺しの場面は鬼気迫るものがある。
 歌舞伎らしい様式化された動きなのだが,陰惨なドロドロした感じがよく伝わってくる。
 文字通り池にはまって全身泥まみれで出てくるなど,70を超えた橘三郎,吉右衛門さんのお二人がよく動く。
 凄惨な戦いが繰り広げられている塀の向こうをかすかに聞こえる祭り囃子とともにゆったりと移動していく3台の神輿は頭の部分しか見えなくて,その下にいる大勢の浮かれ踊る姿を想像させてシュールである。
 やがて祭りは前面に出てきて殺しを終えた吉右衛門がそこに紛れるのだが,隊列が移動しぽつんと1人取り残される場面は現代的な感じがした。
 「巷談宵宮雨」
 こちらは新作ということもあって,ストーリーが分かりやすい。
 台詞も今様。
 芝翫さん大活躍である。 
 最初の頃のヤブ蚊に食われた云々の場面では,こっちまで痒くなってきたくらいだ。
 6月にしては涼しい毎日なので怪談はまだ早い気もするが,これはかなり怖い。
 特におかみさんが帯ごと蚊帳の中に引き釣り込まれるシーンはぞぞっときたよ。(ちょっと笑ったけど…)
 幕間に,下鴨茶寮の2,000円の幕の内弁当。
 女房は,1,000円の穴子弁当。
 お茶もチケットも弁当も全部女房のおごり。
 髪結いの亭主だな。
 22時近くに帰宅。
 サッカーを見ながら,ビールにチーズ,柿の種,濡れせんべい。
 日本勝ったじゃないか!
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