2020年6月6日(土) 晴れ

 6時半起床。

 早起きになってしまった私である。

 ベッドでウトウト。

 女房の朝食。

 退院早々頼んでおいたパルスオキシメータが届く。

 パルスオキシメータとは動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定するための装置で,肺の機能を測るには欠かせないもの。

 親指二つ分くらいの大きさの洗濯ばさみ状の機器で,指先を挟むと数秒で酸素飽和度が表示される。

 飽和度の単位は%。

 健康な人なら96~99%,90%以下で呼吸不全と判定される。

 私の場合,入院時が88前後,入院中は80ぐらいまで下がったかな。

 今でもちょっと運動っぽいものをすると84ぐらいになるのが普通。

 やばいなと思ったら,その場で止まって数値を確認し,92以上に戻るのを待って,活動を再開する。

 命綱というほどのものではないが,数値を見るとある程度安心できる。

 しかし,入院中もそうだったが,かなり売れているようでどこも在庫がない。

 中国製らしき安いものはあるが,国産の高いものほどない。

 とりあえずでいいやと5,000円ぐらいのものを注文したつもりだったが,届いたのは同じメーカーの7,581円のものだった。

 ボタンを押し違えたらしい。

 女房に病院まで持ってきてもらい,私が24時間装着中のものと比較してみたが,2~3ぐらい低い数値が出る。

 そうとわかればそれでいいわけでこのままいこうと思っていたのだが,何回も試すうちに最大で5~6も違うことがわかった。

 そんなわけで,こちらは参考用。

 思い切って国産を買おうと,退院日に注文したわけである。

 パルスオキシメータは日本人の発明で,ノーベル賞ものと私は評価している。

 昔は,耳たぶを温めてから大きな機械で測るとか,採血して測定器にかけるとかしていたらしい。

 結果が出るまでに,患者が死んでしまいそうだ。

 1974年に,日本光電(株)とミノルタカメラ(現コニカミノルタ)が1ヶ月違いで特許を出したらしい。

 しかし国産のものは高いね。

 一番安いクラスで15,000円,多くは2万円を超える。

 しかも在庫がない。入庫日未定とかばかりだ。

 コロナ騒ぎのおかげでそんなに売れているのか…。

 早く手に入れたいけどなあ。

 というわけで,思い切って日本光電製の「高精度【管理医療機器】」とあった38,280円のものを購入したのだった。

 エッという金額だが,まあ背に腹はかえられない。

 国から,10万円も支給されるし…。

 いや,あれは入院費に回すんだっけ。

 さっそく測定。

 中国製より,正確に見える。

 女房にはめてみたら98とか,ちゃんとでる。(向こうは95とか出たりするし…)

 数字のふらつきも少ない。

 いろいろ動いて測ってみたが,体感ともほぼ一致する。

 じゃあ,体感だけでいいじゃんと言いたいところだが,ないと不安である。

 スイッチオンは挟むだけとか,防水だとか,100回落としても大丈夫とか,単4電池1本の省エネだとか,まあ値段が高いから。

 欠点は,表示が見にくいこと。

 モノクロの反射型液晶で,測定開始から数秒間オレンジのバックライトがつくだけなので,それを過ぎると夜中のベッドルームでは数値が読めない。

 中国製は,カラフルな液晶で脈動に応じて波形が出るなど見ていて楽しい。

 ま,「医療機器」だからしかたがないということで。

 たいてい,二つともはめて遊んでいる。

 昼食は,頂き物のお菓子など。

 ネットでコーヒー粉を大量注文。

 17時前,散歩をかねて買い物に出る。

 公園は人で一杯だった。

 駅そばのスーパー。

 ベビーリーフ,モヤシ,ネギ,ジャガイモ,タマネギ,生わかめ,ちくわ,油揚げ,マグロ切り落とし,豚こま,焼きそば2玉,金麦糖質75%オフ 500mL×6。

 合計3,602円。

 どうしても焼きそばが食べたかった。

 夕食の献立。

 塩焼きそば。豚肉,ニンジン,キャベツ,ブナシメジ,モヤシ,塩,醤油,茅野屋のダシ,青のり。

 マグロとワカメのサラダ。レタス,ブロッコリー,モヤシ,トマト,…。

 台所に来た女房が突然,マグロは単独で食べたいと言い出して,一悶着。

 山育ちだからということらしいが,40年付き合って初めて聞いたぞ,なぜもっと早くそれを言わない,なぜ旦那が死にそうなときにあえて言うんだと,まあこんな感じである。

 頭にきたから,これから毎日海鮮サラダを出してやろう。

 ビール500mL。

 さらに突然,尾籠な話で恐縮だが,昨日,今日と「大」が出ていない。

 入院中にそれはそれは大変な目にあったので,それの繰り返しかと恐怖する。

 きのうきょうと何回もトイレに入っているが,ウンともスンともいわない。 

 

 「肺炎で死なずに排便で死ぬ」

 

 院内でひねり出した私のキャッチワードである。

 病院でもらってきた液体の下剤を試してみよう。

 コップ1杯の水に10~15滴垂らすとあったが,強く押しすぎたのかジャーッと線状に飛び出した。

 まあいいかと一気飲み。

 0時半就寝。

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