9時起床。
猛烈な雨と横殴りの風である。
窓掃除したばかりなのにと女房。
女房の朝食。
テレビを見る。
将棋は,決勝戦にふさわしい大熱戦。
レベルが高すぎて何が何だかよくわからない,というのはいつものことだけど…。
女房は実家へ帰る予定なのだが,この雨と風なのでどうしたものか悩んでいる。
昼食は,お菓子など。
結局,2時間遅れで女房は実家へ。
本を読み終える。
「四十一番の少年」(井上ひさし)
女房の本棚から引っ張り出してきた。
彼の本を読んだのは何十年かぶり。
今思い出せるのは,ひょっこりひょうたん島とDVの件ぐらいか…。
短編3本からなるが,いずれも本人の孤児院体験をもとにした小説らしく,表題作は幼児殺しまで出てきて全体に雰囲気は暗い。
戦後の動乱期が舞台だから,私よりは少し上の世代の話である。
「あくる朝の蝉」が,(話としてはありがちかもしれないが)一番印象に残った。
全体を通して,あの時代の「単位」が今とはずいぶん違うのに感心と関心を抱いたというのはちょっとずれた感想かもしれない。
「戦後」は遠い昔になりつつあるようだ。
外に出る気もないので,ゴロゴロする。
風呂に入る。
裸になって風呂場に入ったら,なんと風呂桶の栓が抜かれたままだった。
1日ぐらい洗わなくていいやと思って,足し湯のつもりでスイッチを入れたのだが全部無駄になってしまった…。
女房が出かける前に掃除をしておいてくれたのだった。
栓をしないまま風呂を沸かし出すと,リフォーム前の給湯器は妙な不協和音を大音響で奏でてすぐに知らせてくれたのだが,今の機種はバカなので相当に時間がたってから黙って画面にエラー表示を出してお湯を止めるのである。
風呂桶一杯分ぐらいの水とガス代を損してしまった…。
そのままシャワーを浴びて頭などを洗いながらお湯を貯める。
明日もこのままで行くつもり。
夕食の献立。
一昨日のおかずの残り。
昨日のサラダの残り。
昨日の味噌汁の残り2杯。
冷凍しておいたご飯。
酒は飲まず。
テレビを見て,ゴロゴロして,2時就寝。
井上ひさしで思い出したことがある。
はるか昔,女房に連れられて紀伊國屋ホールによく劇を見に行っていた。
小沢昭一の出ていたときだったと思う,ひょいと隣の席に作者の彼が座ったのである。
幕開きの寸前だったのでちらっと見ただけだが,驚いたな。
おいおい,あの井上ひさしが私の隣にって…。
そのときは満席で,階段状の通路にも座布団がおかれてそこに座る客もいるような状態だった。
彼はすぐに立ち上がって,通路に座った女性に席を譲ったのだった。
だから,私の中には親切ないい人という印象しかなかったのである。
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