9時起床。
女房の朝食。
「ウェークアップ」をちょっと見て,「ぶらり途中下車の旅」,「王様のブランチで映画」,「にっぽん縦断 こころ旅 とうちゃこ」。
とうちゃこでは,数年前に行った「なぎさドライブウェイ」が出てきて懐かしかった。
お袋さんが墓じまいで立てた五輪塔をひがし茶屋街の裏山に見に行ったときだったな。
金沢でレンタカーを借りて小矢部市にあるひい爺さんの石碑を見て,ひい婆さんの生まれた寺を探して鐘を突いて,それでもまだ時間があったのでなぎさドライブウエイを往復してみたのだった。
元気なうちに行けてよかったと思う。
女房は実家へ。
昼食は,カレーの残り。ご飯はなしでカレーだけ。
あとはせんべいとか。
本を読む。
「身分帳」(佐木隆三)
半分しか読み終えていなかったのだが,結局4時間かけて最後までいってしまった。
ノンフィクションに近い小説ってことかしら。
唐突に終わった印象があって,それは「航路病死人ー小説『身分帳』補遺」にあるようにこの小説のモデルが突然死してしまった故なのかと思ったが,時系列からしてそういうことではなかった。
「身分帳』とは初めて聞いた言葉で,手元の電子辞書にも乗っていない。
「収容者身分帳簿」という刑務所における受刑者の個人情報(生い立ちから所内における振る舞い,懲罰など)を事細かに記録したものらしい。
この小説では,少年刑務所も含めて前科十犯で合計23年も服役し,最後は殺人罪で満期を迎えた主人公が刑務所を出てからの生活を「身分帳」の記録を交えつつ追っている。
主人公はワルではあるものの,ある意味生真面目,筋を通さないと気がすまない,原理原則にうるさい直情径行型の人物で,それ故にしばしば周りとぶつかるのだが,そのあたりは読んでいるだけでヒヤヒヤする。
だが,助けてくれる人も複数いて,危なっかしいながらもなんとか生きていくさまが淡々とした筆致で綴られている。
頭の良い人物と思われる描写も多いが,戦後の動乱期に親に捨てられ孤児院で育ち,進駐軍のマスコットボーイのような生活をして各地を転々としたなど生い立ちには同情すべき点も多い。
気になったのは自転車の件だな。
放置してあったものを磨いて乗っていたというように書いてあったが,それって犯罪じゃないだろうか。
「補遺」では出所後に一度「窃盗」で「起訴猶予」となったいう記録が新たに出てきて,それはその自転車についてかもしれないと作者は納得しているのだが,当時はさほど疑問に思わなかったということだろうか。
本人に自転車を見せてくれと言ったら話をそらされたと「補遺」にはある。
ごろごろする。
散歩に出る。
夕食の献立。
カレーライス。冷凍しておいたご飯。完食。
厚揚げとマッシュルームとキャベツの味噌汁。
皿を洗う。
「今ここにある危機とぼくの好感度について」「ニュースキャスター」などを見る。
風呂に入って「バリバラ」を見る。
新聞を読んで,本を読んで,1時45分就寝。
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