2021年10月2日(土) 晴れのち雷雨

 9時起床。

 女房の朝食。

 新聞を読みながら,テレビを見る。

 女房は和服に着替えてお稽古へ。

 昼食は,実家からのお焼きなど。

 ニラとキャベツをみじん切りにして,軽く塩をしておく。

 本を読み終える。

 「それから」(夏目漱石

 年をとったせいか,学生時代に読んでゾワーッと鳥肌が立ったような部分にはそこまでは感動しなかったな。

 前にちょっと触れたが,あれは少し記憶が改ざんされていた。

 三千代が【「なぜ捨ててしまったんです」と云うやいなや,またハンケチを顔にあててまた泣いた】というところと,2ページ後の【「ただもう少し早く云ってくださると」と言いかけて涙ぐんだ】がごっちゃになっていた。(原文は旧仮名づかい)

 まあ,大きな違いはないが,ゾワーッについてはすでに過去に読んでいたからというのもあるかもしれない。

 平岡が【「うん遣ろう」といった】場面は少し手前でああそう言えばと思い出した。

 今回は,むしろ論理の人であるはずの代助の無計画ぶりに腹が立った。

 おまえ,土壇場で職探しとかなにやってんだよ!

 仕事も人生も舐めきってるんじゃないかとか,そんな感じである。

 私もサラリーマンやりすぎたということかもしれない…。

 しかし,その論理の人が三千代の行く末を案じてうろたえ平岡に食ってかかる場面は身につまされる。

 高等遊民を気取る彼も,愛する人のためには我を忘れて感情をあらわにするわけである。

 例によって「全然」がまた出てきたから,これは普通に使われていたと結論づけてよいのだろう。

 あと興味深かったのは次の描写である。

 【すると突然誰か耳の傍で半鐘を打った】【彼の夢にこんな音の出るのはほとんど普通であった】とあるのは,ひょっとして私にもよく起きる現象と同じかもしれないと思った。

 「頭内爆発音症候群」というものらしくこの日記にも2度ほど書いている。

 文豪漱石がこう書いたということは,もしかしたら同じ現象に悩まされたのかもしれないと想像するとちょっと親近感を覚える。

 

 みじん切りにしたキャベツとニラに豚挽肉を加え,塩,コショウ,ガラスープの素,オイスターソース,醤油,砂糖を加えてよく練って冷蔵庫へ。

 散歩に出る。

 風呂に入る。

 夕食の献立。

 ニラ餃子。材料は上記の通り。最近女房から晩ご飯の開始をもう少し早くして欲しいと言われているので,昼間のうちから準備をしておいた。20時回ったところでご飯が最近の定番なのだが,今日は15分くらいは早かったと思う。

 ナスとベビーリーフのサラダ。冷やしナス,トマト,ピエトロのドレッシング。

 ブロッコリーのナムル。塩,ガラスープの素,ゴマ,ごま油,コショウ。

 冷凍しておいたご飯。

 ビール750mL。

 赤ワイン少々。

 テレビを見て,皿を洗って,新聞を読んで,1時45分就寝。

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