9時起床。
女房の朝食。
女房はお稽古へ。
テレビを見たり,新聞を読んだり。
ネットを見て,大河ドラマを見る。
昼食は,女房が買ってきた串団子など。
本を読み終える。
「門」(夏目漱石)
「三四郎」「それから」に続く3部作だそうだ。
話や登場人物が直接繋がっているわけではないが,確かにそんな感じではある。
三四郎が美禰子に叶わぬ恋をしたものの,結局代助として三千代を強引に取り戻し,それ故に世間の目を逃れて宗助・御米夫婦として都会の片隅でひっそりと暮らす。
乱暴にいうとまあそういった形なのだろう。
しかし,三四郎の初々しさとはつらつさ,代助の理知と激情に比べると今回はずいぶんと淡々としている。
事件らしい事件も起こらず,前半の盛り上がりは大家に泥棒が入ったくらいのことで,これはどういう展開になるのかといささか面食らってしまった。
御米が倒れたシーンは私も不安でいっぱいになったがやがて治ってしまい,ついにはひょんなことから元の旦那(恋人?)と遭遇しそうになりこれはいよいよクライマックスに突入かとわくわくドキドキしていたら結局会うこともなく終わってしまうのである。
遭遇への不安や過去の呪縛から逃れたい宗助は最愛の妻を置いて禅寺に籠もるのであるが,私の理解した彼の性格からしてやや唐突な印象を受けた。
「門」というタイトルは,弟子?の森田草平と小宮豊隆が勝手に決めたとのこと。
なんでも予告の掲載にタイトルが必要だが漱石は忙しくて決められないから森田に適当につけてくれと頼んだものの森田は困って小宮に相談し,二人は小説の内容も知らないのにそんな大それたことをして大丈夫かと案じつつたまたま手元にあった「ツァラトゥストラ」をぱっと開いてエイヤアと決めた,とまあこんな流れらしい。
漱石自身も新聞を見て初めて自分の書いている小説のタイトルが「門」であることを知ったのではないかと小宮は解説に書いている。
なるほど,これが最後の禅寺のシーンで「自分は門を開けてもらいに来た。けれども門番は扉の向こう側にいて,敲いてもついに顔さえ出してもらえなかった。」に続くのか…。
やや強引に感じられた筋書きは他人がつけたタイトルに引っ張られた故かと納得しかかった私であったが,小宮によればそうではなく漱石自身の体調の悪化によるものではないかということである。
それにしても,自分たちがつけたタイトルが内容にそぐわないものであったらどうしよう,いつになったら「門」が出てくるのかやきもきしながら連載を追い続け,最後の最後に出てきたときには「ほっと救われたような気になった」というのは当事者ならではの感想だろう。
ついでだが,本文は総ルビであるもののなぜか解説はルビがないので読めない漢字が出てきて困る私であった。
同時に,漱石がルー大柴並みに英語混じりの日本語をしゃべるというのを知ったのもこの解説のおかげではある。
散歩に出る。
駅そばのスーパーを覗いたらいつものビールが安かったので,結局いろいろ買ってしまう。
巨峰,梨2個,柿2個,林檎ケーキ,ちくわ,味噌,ごま油,サラダ油,赤ワイン,白ワイン,金麦糖質75%オフ 500mL×6。
合計6,952円。
ここでちょっとしたミス。
クレジットカードを読み取り機に差したところで,現金ならポイント5倍デーですがと突然言われたのである。
反射的にカードのままでと答えてしまった。
126ポイントついていたから,5倍なら結構な金額になったわけだ。
臨機応変な受け答えができない俺ってだめなヤツと,帰り道は反省しきりであった。
いやそれどころか,その日は寝るまでうじうじしていたから,まさに小物で俗物根性丸出しのワタクシである。
宗助に習って禅寺にでも籠もった方がよいかもしれないが,このレベルではたぶん何も会得できないだろう。
って,思うこと自体が小物の表れ。
って,切りがないな…。
風呂に入る。
夕食の献立。
鶏肉の香味焼き。アメリカ土産の香辛料をたっぷり。キャベツ,ミニトマト。
根菜の煮物。ダイコン,ゴボウ,ナガイモ,ジャガイモ,ハム,ベーコン。
ねぎとダイコンの皮の味噌汁。シーチキンも。
ご飯。
野菜庫がほとんどからになった。
ビール750mL。
赤ワイン少々。
皿洗いは女房。
テレビを見て,新聞を読んで,2時就寝。
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