9時起床。
女房の朝食。
CPAPのマスク等を洗う。
着替えて女房と「エゴン・シーレ展」へ。
雨の中テクテクと20分歩く。
これだけでも疲れる。
現地でHちゃんと待ち合わせ。
エゴン・シーレという名前はどういうルートからかわからないが若い頃から知ってはいて,その音の響きが印象に残ってはいたもののなんとなく音楽関係の人かと思い込んでいた。
「日曜美術館」でその存在を知ってへえっと思った無知なワタクシである。
会場は予約制だが,予約の意味が無いのではないかと思うくらい混んでいた。
入場無制限だったら,さらに大変なことになっていたのかもしれない。
展示は,同時代の作家の作品も混ざっているので解説パネルに注意しないと混乱する。
こんな絵も描くの?とよく見ればクリムト作だったり…。
人の波をかき分けて説明パネルをのぞき込む。
なんの知識もないからな。
全体に印象は重く暗い。
17才で,当時のパトロンだった叔父を描いたという「レオポルト・ツィハチェックの肖像」は気に入ったが,他の人物画は複雑でつらい感じ。
物憂い疾風怒涛の時代とでも評すればいいのか。
晩年(といっても20代だが)の「しゃがむ二人の女」などの表情は柔和になっているから,長生きすればずいぶん感じが違ってきたのかもしれない。
街の風景を俯瞰した「モルダウ河畔のクルマウ(小さな街IV)」はけっこう気に入った。
当時蔓延したスペイン風邪で28才で亡くなる,それも妊娠中だった奥さんの3日後というのが今に照らしても痛々しい。
美術館を出ると外は曇り。
人混みの中,桜を見ながら不忍池を回って,二人が推薦するあんみつ みはしへ。
ちょっと並んで,クリームあんみつ740円。
二人と分かれてそのまま帰宅,と思ったが久しぶりだからとアメ横を50mほど歩く。
人の多さに閉口。
秋葉原で下車して,電気街へ。
というか,もと電気街か。
昔は年中入り浸っていたが,会社を辞めてからは一度も来たことがない。
いや,それ以前からだから20年ぶりくらいかもしれない。
様変わりしていて昔の面影は残っていないのかと思っていたが,意外とそうでもなかった。
もちろん,当時隆盛?を誇っていた石丸電気とか第一家電とかLAOXコンピュータ館とかは見る影もないが,よく通っていたラジオ会館やSofmap,ツクモ,あきばお~などは元気そうである。
アニメ系の看板が増えていることや,メイド服姿のお嬢さんたちが道端にたくさんいるのが大きな変化というべきか。
20年経っても,アキバは変わらず若者やオタクの街であるのだなあ。
そういえば,私が怒られたガード下の部品街はどうなっているのかと見れば,二筋ある通路のうち,手前はシャッターが目立ったが奥の抵抗やらコンデンサーやらを並べたパーツ店のいくつかは健在でそれなりに繁盛しているようだった。
外国人ツアーがゾロゾロ見学に来ていたので早々に退散。
マスクが個人の判断になったとはいえ,8割9割がマスクをしている感じで肺病病みとしてはそれなりにありがたい。
秋葉原はともかく美術館では外国人のマスク姿もけっこう多い感じだった。
行きの電車の優先席で,空いたままだった隣に若い女の子が来た。
マスクをしているからまあいいやと思えば,いきなり化粧を始めたのにはゲッとなった。
向こうの席が空いたわよと女房がささやいてきたが,気の弱い私は動けない。
顔を女房に向けながら息を凝らしてじっと耐える。
帰りの電車では,素早く行動したけれどね。
ここ数日外に出る機会が増えるのでいろいろ不安はある。
そろそろ第9派が始まりそうだしな。
ワクチンの効果と我が免疫力に期待するしかないのだろうが,肝心の肺がなあ…。
公園で桜の写真を撮ったりしながら,17時過ぎ帰宅。
風呂を沸かしてはいる。
夕食の献立。
筑前煮風。ニンジン,サトイモ,ゴボウ,レンコン,鶏肉,こんにゃく,エリンギ。めんつゆ,酒,砂糖,味醂,醤油。
アボカドのワサビ醤油。
ネギと豆腐とわかめの味噌汁。
ご飯。
ビール750mL。
赤ワイン少々。
女房が買ってきたうさぎやのどら焼きを半分ずつ。
甘さ控えめで皮もうまい。
テレビを見て,皿を洗って,1時40分就寝。
疲れたな。
-----------------