地震から8日がたった。
おそれた通り,原発は最悪のシナリオを描きつつ,かろうじて踏みとどまっている状態だ。
津波に襲われた市街地の光景は,何かこの世界のものではないような非現実的なものにさえ思える。
わずかだが義援金は送った。あと,自分なりに何ができるかを考えている。
被災地の人々の非日常は当分の間続くのだろうが,私や家族の日常は戻りつつある。
今日の午後,9日ぶりに仕事場を訪れた。
がらんとした室内にいたのは,正社員女子ともう一人の女子だけ。しばらく地震の話をする。ここ21階の揺れは相当なものだったらしい。自宅ではパソコンが床に落ち,棚も倒れていたと言う。
社員でない私がこの1週間,この場に来るということはまったく考えていなかった。やりとりはすべてメールですませ,必要なデータはftpで受け取った。在宅でもそれなりの仕事ができることは確認できた。
大規模停電に備えて部内のサーバーが停止していたのは予想外だったが,自分のパソコンに直近のデータをバックアップしておいたので今日の作業には困らない。
フォトショップが起動しなかったのも予想外だった。再起動やチェックディスクなどいろいろやってみたが,うまくいかない。結局,環境設定ファイルを作り直したら起動するようになった。地震の影響とは思えないが,いろいろなことが重なる。
18時45分,2人を残して職場を出る。
薄暗いスーパーで買い物。
パンや納豆,牛乳,ヨーグルト,カップ麺などがない。冷凍食品や米はわずかにある。野菜や果物,肉や魚は豊富にある。ワインは全部横に寝かされていた。
トイレットペーパーも相変わらず品切れだ。