9時起床。
女房の朝食。
いつも通りの火曜日と思ったら,休日だった。
体操もないので,国内移住の話などを見る。
いい話ばかり出してくるが,失敗もけっこうあるのではなかろうか。
新聞を読んで,本を読む。
福島から米が届く。
親戚に配った「ミルキークイーン」の評判がよいので,追加で注文した。(ミルキークイーンを先日まで「つきあかり」と混同していたのはご愛敬である)
デカい柿が4個オマケで入っていた。
柿は好物なので嬉しい。
昼食は,お菓子など。
「NHK新人落語大賞」を女房と見る。
みんなうまいね。
我らは目の前で聞いたことのある林家つる子を応援していたのだが,残念だった。
顔芸はなかなかのものと思う…。
女房は従妹のKちゃんに渡すものがあると出かける。
夕方までかかって本を読み終える。
ウーム。
なかなかの歯ごたえ。
前後三部作の後期1作目とのことだが,微妙に前期と繋がっているようだ。
しかし,前期があえて言えばある意味ハッピーな状況なのに比べて,こちらはだいぶ危うい印象がある。
愛し合っているはずの2人がどうなったのか,おそらく破局なのだろうけれどその辺が書かれていないというかその前に終わってしまう。
三四郎は若さ故だろうがあとの2人はそれなりに自分に忠実に生きて行動したわけで,こちらの市蔵のぐずぐずっぷりは2人の比ではないな。
まあ,思索の深みが増したといえばいえるのかもしれないが,頭でっかちの面倒くさい男という印象が強かった。
タイトルは「門」と同様適当である。
彼岸過ぎまでに書き終えればよいと思ったのでそうしたみたいなことを漱石本人が前書きで書いている。
「タイトルマッチ」とかダジャレて「タイトル命」みたいな話を聞いてきた身からすると何ともおおらかである。
短編の寄せ集めのようなものにしたかったともあるとおり,章によって語り手が変わる。
主人公だと思っていた敬太郎はいつの間にか聞き役になって,市蔵と千代子がメインとなる。
新聞小説ということからだろうか,読者を飽きさせないためだろうか,いろいろな話を詰め込んできたなあという印象もある。
森本のステッキと夜逃げ,妙な占い,敬太郎の探偵ごっこ,幼児の死,雨の話…。
特に幼児の死は妙に生々しくて長くて微に入り細に入りで違和感を感じたが,解説を読めば自身が五女を失った直後のことだったのだな。
6章立てで語り手は3人。
敬太郎が前半3章で,あとは市蔵の叔父の松本,市蔵,松本となって,前後に漱石自身の語り(解説)がついて全体がまとまる。
できれば千代子にも語って欲しかったというのは無い物ねだりだろう。
小間使いの作(さく)が一服の清涼剤のようである。
蛇足だが,敬太郎の下宿屋にも小間使いがいたし,さらに電話があるのには驚いた。
調べてみれば,日本で電話サービスが始まったのが1890年で,小説は1912年(明治45年)だから,それなりに普及していたということだろう。
ちなみに,電車は頻繁に特に探偵ごっこの場面では大事な役割を持って出てくるが自動車はまだまだのようで,ほんの数箇所に出てくるだけである。
ヤンキー,ルナパーク,ヴァガボンドにはちょっと笑ってしまった。
これに絡んでもうひとつ,以前本文は総ルビと書いたがこれは漱石自身がルビを振っているらしい。
もちろんすべての漢字ではないというものの,かなりの部分に振られているようである。
だから,雨除に「レインコート」「レーンコート」のブレがあり,頭には「ヘッド」に「あたま」とあえて振り仮名を変えているのだと注解にあった。
このルビについては漱石の創作の深淵を探るものとして専門的な研究もあるようだ。
私がついていける世界ではないけどね。
風呂(場)を洗う。
久しぶりに栓も排水口も分解して洗った。
どちらも綺麗だったのは女房が洗っているかららしい。
女房が帰宅。
散歩に出る。
毎回真っ暗になってからの散歩だな。
風呂に入る。
夕食の献立。
女房のリクエストでうどん。
冷凍ものがひと玉しかなかったので半分ずつ。下仁田ネギ,エノキ,ちくわ,めんつゆ,酒,味醂,…。
野菜のポトフ風。何しろ野菜がたくさんある。キャベツは1個半もあったので,半分を芯をつけたまま6等分。レンコン,下仁田ネギを5cmぐらいの輪切り,ジャガイモ2個,ベーコンブロック,エノキ。コンソメの素2個,酒,塩,コショウたくさん。
女房が明日健康診断ということで,お相伴にあずかって差し上げましょうと私も酒は飲まず。
シャインマスカット。
テレビを見て,皿を洗って,新聞を読んで,ネットを見て,1時半就寝。
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