2019年9月12日(木) 曇り

 9時半起床。

 女房の朝食。

 体操をして,テレビを見る。

 台風の影響で,停電した地域が大変なことになっている。

 いまや電気のあるなしは,生死にかかわるから時代だからなあ。

 健康寿命や平均寿命の伸びも電気の力に負う部分が大きいだろう。

 「たかが電気」などとのんびりしたことはいっていられない。

 我が家も災害対策についてもっと真剣に考えなければいけないな。

 水,ご飯,缶詰,トイレットペーパーの備蓄はある程度しているし,先日電池はいろいろ買い込んだのだけれど,不十分であるのは確か。

 植木が1本枯れかかっていると女房に叱られる。

 昨日水をやったんだけど。

 昼食は,ヨーグルトにバナナ,ナッツ&フルーツミックス。

 女房は,Hちゃんと待ち合わせて美術館へ。

 「バラカ」(桐野夏生)を読み終える。

 上下2巻の大作。

 前半は,いかにもこの作者らしいグロテスクぶりが発揮されていると思うが,後半はちょっとご都合主義な印象。

 そんなにうまく接近遭遇しないだろうという感じ。

 平行世界の出来事なのか,3月11日に大震災が起き,原発事故では4号機まで爆発し,東京も避難区域になり,首都は移転しオリンピックも大阪で開かれるというだいぶ盛った内容になっている。

 主人公のバラカも放射線の影響(?)で甲状腺ガンとなり,手術を受ける。以後,薬は手放せないが,ワカメなどヨードを含むものは口にできないみたいな描写があったがこれは本当だろうか。

 次々と彼女のまわりで人が死に,死因も捏造されてしまうみたいな話になっているが,陰謀論めいた方向に持って行くのはなんだろうね。

 作者らしい造形のキャラだと思っていた養父の川島がいつの間にか大金持ちになっていて,理由もわからず(わからないのは私だけ?)自殺し,その現場にバラカの実の父親が出くわすというのは無理がありすぎる感じがした。

 後半は,嘘だろ,んな馬鹿な,ありえんだろと呟きながら読んでいた。

 あの大震災とその後の原発事故が桐野夏生という作家にもたらした衝撃や混乱を追体験する作品なのかもしれないとも思った。

 皿を洗って,シャワーを浴びて,ゴミ出しをして,外出。

 19時に,女房とHちゃんに合流して,飲み会。

 Hちゃんに会うのは久しぶりだな。

 家族ぐるみで,イタリアやロシアに旅行したこともある。

 彼女はウーロン茶,我々はビールと日本酒をウワバミのように飲んで,23時近くに解散。

 私の分は女房のおごり。

 おごってばかりいると文句を言われたが,まあ彼女は金持ちだから…。

 Hちゃんと別れて,歩いて帰宅。

 なんだかんだで2時半就寝。

-----------------------------------