ようやく退院である。
なんとなんと,24日も入院していたわけである。
ちなみにコロナではない。
初っぱなが肺炎の症状だったので,当然のようにまず「コロナ患者(かもしれない)」との扱いを受けたわけだが,3種類(鼻腔,痰,血液)×2回のPCR検査を経て,コロナでもないインフルエンザでもない別の何かによる重度の肺炎と診断されて,一般病棟に移された。
もう少し遅れたら人工呼吸器といわれながら,本人は咳も熱も頭痛も吐き気もないし,苦しいわけでも痛いわけでも痒いわけでもない。
動かなければ息が上がることもないので,見かけは気楽に見えたかもしれない入院生活であった。
ま,肺炎をもたらした大本の病気は全然お気楽ではないのだが。
とりあえず肺炎は治まりました,帰っていいですよということである。
この辺のことは,別にまとめる予定。
24日間,朝から晩までノートパソコンを開きっぱなしで,かなりな量の記録をつけていた。
10時,女房が迎えに来た。
皆さんに挨拶して,退院の手続き。
いや,なかなかの金額。
駅まで5分ぐらいだろうから,歩いてみることにする。
これがまあ,予想よりはるかに大変だった。
リハビリで何回か病院敷地内の遊歩道を歩いたりしているから大丈夫だろうと踏んでいたのだが,ちっとも大丈夫ではなかった。
途中,息が切れて休まないと次に進めない。
そもそも,健康であれば普通に歩いていて全く気にならないような地面の凹凸やら微妙な登りや下りやらがけっこうきつく感じられるのである。
電車に乗ってまた歩いて,おそらく健康時の4倍くらいの時間をかけて,ようやく家にたどり着いた。
散歩のときなど,ゆっくりゆっくり歩く爺さん,婆さんを見かけるが,私もその仲間入りである。
ニャーと答えてくれた愛猫に挨拶し,着替えて,ようやく安堵。
体重計に乗ったら,4月はじめに比べて7kg近く痩せていた。
義母や叔母に,お見舞いのお礼の電話をする。
女房が清算というので,入院期間中に私のためにかかったという金額を聞いてそれを払う。
パジャマ2着とか下着類とか,差し入れの飲み物代とか…。
トンデモ夫婦に思えるかもしれないが,「結婚前から共稼ぎですべて割り勘」が夫婦のウリである。
「心労」も要求されたので,少しイロをつけたよ。
いや,大変な思いをさせて申し訳ない。
親戚からいただいたお見舞い金などは,半返しの分を差し引いて私がもらう。
かわりに(というわけでもないが),女房は6月分の生活費を私に振り込む。
差し引けばいいじゃないかと思われるだろうが,きちんと数字として記録しておきたい。
固定資産税の請求も来ていた。
これも持ち分に応じて割り勘なので,振り込んでもらう。
しかし,高いなあ。
しかも,年々上がっているじゃないか。
物価が上がらないのになんでだろう。
昼食は女房。
私のリクエストでインスタントラーメン。ロースハム,野菜入り。
病院でラーメンは出てこないし。(そばとうどんは日曜昼に食べたから,もっと入院していれば,それらしいものが出たかもしれない)
病院の請求書をチェックしていたら,6月分の領収証がないことに気がついて電話。
領収証は1枚と思いこんでいた。
しばらくお待ちくださいとなって,「落とし物で届いていました」。
明細が12ページもずらずら出てきたので,まとめてすぐにしまい込んだはずなんですがといったら,2枚目の領収証はちょっと遅れて出てくるんですよって。
そういうものなのか…。
固定資産税の自動引き落とし依頼がネットでできるということでその手続き。
株価を見る。
なんだかずいぶん上がっているじゃあありませんか。
景気落ちているだろうに…,よくわからない。
17時近く,女房のいとこのKちゃんが仕事帰りに寄るという。
私の入院騒ぎのとき,かかりつけ医の電話に保健所を通してくれと応えた例の総合病院でアルバイトをしている。
秘書みたいな仕事らしい。
ちなみに,私が何回もこの病院にかかっていることと,彼女が働いていることはまったくの偶然である。
時節柄,道路っぱたで会おうということで,私も下に降りてご挨拶。
スマートになりましたねえって。
息子さんの入学祝いへのお礼ということだが,私宛にはお見舞いを頂いている。
私の入院顛末話で,しばし盛り上がる。
勤め先の総合病院では,コロナ患者は受け入れていないらしいというのが彼女の見解。
夕食も女房。
私のリクエストでカレー。サラダも。
病院の今日の昼食はカレーの予定だった。
ビール400mLくらい。
酒は特に禁じられていないし,おいしく飲める。
もっと飲めたがやめておいた。
皿洗いは女房。
主夫としての仕事はゼロ。
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