2020年6月12日(金) 晴れ

 7時起床。

 女房の朝食。

 テレビを見て,風呂に入る。

 ネットを見たり書いたり。

 昼食は,女房。

 着替えて,退院後初めての外来へ。

 女房も付き添ってくれる。

 しかし,時間の配分を間違えた。

 しばらく歩いたところで,これは間に合いそうもないと,タクシーを拾う。

 なんとか時間内に到着。

 主治医からの説明。

 ステロイドを徐々に減らし,病状に対応した薬に変えていく。
 「分子標的治療薬」と呼ばれる新しいタイプの薬である。

 (よくわからないが要するに分子を標的にするらしい…。)

 高価な薬であるが,高額療養費制度もあるし,難病申請も可能である。

 副作用はこんな感じで起きることがあると,パンフレットを見せられた。

 それなりの確率で起きるので,その場合は薬の量を減らすなど対応したい。

 下痢,吐き気,肝機能障害などのありそうな副作用に続いて,再び増悪が起きるとか,顎の骨が解けるとか,腸に穴が開くとか恐ろしそうな例がたくさん並んでいたので,こっちはどのくらいの確率で起きるのですかと聞いてみたら,私は見たことがないとのこと。

 私がその第1号になるかもしれない…。

  薬価は確かに高価である。

 べらぼうと言ってもよい。

 ノーベル賞を受賞した本庶佑教授と小野薬品が開発した抗がん剤オプジーボは,発売当初の年間の薬価が3800万円ということで話題になったが,それには遠く及ばないものの,年金暮らしの私がそのまま払い続けられるような金額ではない。(オプジーボについては,その後,国の指示で3割まで薬価が下げられて小野薬品が泣いたという)

 国の医療費増大にさらに貢献してしまい申し訳ないが,ここは高額療養費制度のお世話になるのはもちろん,ぜひとも難病指定をもらって,日本に生まれてよかった,日本万歳,国民皆保険ありがとう!と大きな声で讃えたいところである。

 主治医には,株で儲けてますからなんとかなると半分冗談で言ったのだが,いや私も株をちょっとやってます,NISAにして置いてあるだけですがって,2分間ぐらいは盛り上がった。

 支払いは450円。

 受付で,退院時に取り忘れた入院費6月分の領収証をもらう。

 明細が6ページもついていた。

 私があの場を去ったあとにも自動精算機はずりずりとプリントアウトを続けていたわけだな。

 病院近くの薬局で,ほかに処方された薬とともに14日分を購入。
 支払いは,58,050円!

 「限度額適用認定証」を持ってくるのを忘れていた。

 女房に付き合って,眼科へ。

 去年受けた眼瞼下垂のチェックである。

 私は本屋をうろついて,結局歩くのが辛くなって,眼科の外の椅子で待つ。

 目の前に,パーラーがあってコーヒーが飲みたくなった。

 客はまばらだったから,問題ないだろう。

 私はチーズケーキ,彼女はフルーツタルト。

 私のおごり。

 2,090円。

 大型スーパーで,トイレットペーパーやティッシュペーパーなどを買う。

 これは女房が出してくれた。

 帰りは,徒歩と電車と徒歩。

 途中の公園でしばらく休む。

 夕食は女房。

 ビール750mL。

 例の薬を飲む。

 副作用なく効いてくれよ!

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