2023年5月18日(木) 晴れ

 9時起床。

 女房の朝食。

 あさイチを見て,体操をして,じゅん散歩,Eテレ。

 ネットを見ていると女房が書斎から飛び出してきた。

 猿之助が!!

 なんと!

 事故なのか,事件なのか?

 本人の意識はあるようだが,情報が少なすぎてよくわからない。

 週刊誌女性セブンに記事が載ったみたいだからねえと女房。

 ネットで読めば,パワハラにセクハラにといろいろ書かれている。

 それを苦にして自殺を図った?

 ご両親が亡くなられたようだから心中の可能性もあるということか…。

 しかし,今は明治座で28日までの公演中のはず。

 ★明治座創業百五十周年記念『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』

 「三代猿之助四十八撰の内『御贔屓繫馬』(ごひいきつなぎうま)」

 なんと,我々は今日の17時からのチケットを持っているのである。

 「都民半額観劇会」に申し込んで当選したのである。

 女房は亀治郎時代からの猿之助のファンを公言している。

 どこかで握手もしていたはずで,今回も六役の早替わりなどを楽しみにしていた。

 明治座のHPを見ると,アクセス殺到中なのかBADナントカと出て開かない。

 ネットの報道では,午前の部は休演とあるがその後がわからない。

 Twitterの公式も更新されていない。

 「明治座」等で検索すると,代役を立ててやるのではないかというファンの意見もある。

 しかしいくら何でも,事情が事情だからなあ。

 中止に違いないと諦めて,写真の整理などを始めた。

 昼食は実家からのお持たせのスイーツなど。

 ときどき,明治座のHPを覗く。

 アクセスは落ち着いたらしく画面は正常表示されたものの,事件については何も書かれていない。

 Twitterfacebookも更新されない…。

 大混乱は間違いないだろうが,やるとかやらないとか,まだ決まっていないとか何時頃までに決めるとか情報の出し方はあるだろうに。

 諦めた女房はLINEの対応に忙しい。

 猿之助好きを知っている友達多数からひっきりなしに連絡が来るとのこと。

 16時前,もういちど電話してみたらと提案。

 繋がった!

 やるそうだ!

 代役は?と聞いたら「わかりかねます」と消え入りそうな声で答えられたという。

 大急ぎで準備。

 開演7分前に,明治座入り口に到着。

 報道陣がこちらにカメラを向けてくる。

 すいません,お話しよろしいですかとマイクを持った女性が近づいてきたので,歩きながら拒否のゼスチャー。

 変に切り取られたらかなわない。

 ずらりと並んだ報道陣の写真をスマホで撮ってから場内へ。

 間に合った。

 会場は6~7割の入りかな。

 始まってからも,どんどん客が入ってきたのは告知が遅かったということではなかろうか。

 代役は,若手の中村隼人丈。

 千秋楽の花形公演に猿之助の代わりに昼夜とも主役を演じる予定だったというのはHPで知った。

 なら安心だろう。

 隼人の代役で御簾の向こうからプロンプターの声が聞こえたと耳のよい女房が言っていたが,その辺はご愛敬。

 澤瀉屋萬屋に代えた台詞回しなど対応もしっかり。

 急遽の代役というと前にも見た記憶があるが,さすが歌舞伎役者といった感じである。

 幕間に弁当を買おうかとしたが,売り切れと。

 外に出て,コンビニでサンドイッチとおにぎり,飲み物など。

 合計1,609円。

 宙乗りあり,だんまりあり,早替わりありと,最後まで緊張感のあるよい舞台だった。

 こちらの見る姿勢もいつもと違うからね。

 最後は,拍手が鳴り止まず,スタンディングオーベーションをする人たちも。

 カーテンコールでもあるかと思ったが,さすがに歌舞伎だからなあ。

 劇場の危機管理はともかく,なんとか公演にこぎ着けたのはよかったのではないかと思う。

 歌舞伎界の底力を感じた一幕だった。

 外に出れば,まだ報道陣。

 インタビューに答える人たち。

 帰る途中で,レモンスカッシュ1本。

 100円。

 女房は自宅でワイン。

 相変わらず,LINEが忙しそう。

 と思ったら,午前0時からJALの安売りチケットを取ると。

 テレビを見て,新聞を読んで,2時就寝。

 事件のその後の情報は少ない。

 ヘリを飛ばしてまで自宅を撮影する必要があるのかね,ジャニーズの件での腰の引けた対応とは大違いではなかろうかとネットの声。

 たしかに…。

 結局女房はチケットをゲットしたようだ。

 来月は数年ぶりの空旅の予定。

-----------------